導入効果を上げているお客様事例をご紹介します

トヨタ自動車株式会社様
トヨタでは「お客様目線での品質」の徹底を経営課題とし、急速なグローバル化によって生じた情報伝達力の低下や、情報共有の不徹底を解消する取り組みがスタート。問題点の早期発見と解決に向けた情報解析の強化によって、市場情報への迅速な対応ができる体制の構築を目指している。

中外製薬株式会社様 及び 株式会社中外臨床研究センター様
社内アンケートの結果、社員が必要なアクションに不安を抱えたまま業務を進めている可能性があることが判明。スピーディーで質の高い業務を遂行するためには、個人の経験値や検索スキルに依存せず、情報や資料を直感的に探すことが可能なプラットフォームが必要であると考え、Mµgenの導入を決定。

ペルノックス株式会社様
ペルノックスでは、バリューチェーンマネジメント、つまりモノと情報の流れの可視化を実現することで、部門間の情報共有と業務スピードを大幅に改善し、発生する問題を迅速に把握して対応できる体制を構築することを目的としてMµgenの導入を決定。

東芝インフラシステムズ株式会社様
企画提案・設計・生産・調達、製品引渡を経て保証・保守に至る製品ライフサイクル全般で、本社、工場、関係会社の各部門が一緒になり全社的活動として品質改善とコスト低減に取り組むプロジェクトが立ち上がる。

神奈川県開成町様
支援が必要な子どもと同じような特徴を持つ子どもを検知し、ケースワーカーなどの専門家や学校側に家庭問題の有無について確認を促す。少人数の職員での見守りは将来的に限界があるとしてMµgenを導入。

シミックホールディングス株式会社様
業界をとりまく環境が大きく変化する中、より質の高いスピーディーな臨床開発を目指し、業務を通じて得た豊富なKnowledgeを有効活用した『強み』を顧客に提案することが必要とされている。
Mµgenご採用企業様
(導入企業様一例)















データ統合基盤「Mµgen」導入事例

右:ペルノックス株式会社 事業戦略室長 大江 祐輔 氏
左:ペルノックス株式会社 事業戦略室長 石井 裕一 氏
ペルノックス株式会社様
分散データを“つなぐ”ことで、バリューチェーン全体の 可視化を実現
| 業種 | 機能性樹脂材料の開発・製造・販売 |
| 主な導入効果 | データの一元可視化/意思決定の迅速化 属人化の解消/全社最適の実現 |
| 導入ツール | データ統合基盤「Mµgen(ミュージェン)」 |
樹脂製造業であるペルノックス株式会社様は、バリューチェーンマネジメント、つまりモノと情報の流れの可視化を実現することで、より戦略的な企業経営を目指すため、社内の様々なデータを統合するシステムとして「Mμgen(ミュージェン)」を導入しました。製品開発から経営判断まであらゆる業務で部門間のリアルタイム共有・意思決定の迅速化・効率化を実現した取り組み手法についてご紹介します。
神奈川県秦野市に所在する中小の化学メーカーです。国内外の家電や自動車、産業機械といったエレクトロニクス分野をマーケットとし、フォーミュレーション技術を提供しています。フォーミュレーション技術とは、化学合成は行わず、機能性化学品とよばれる材料を組合せて製品化する技術です。
フォーミュレーション技術によって製造される900種類を超える製品は、主に絶縁材料と導電材料に分かれます。つまり電気を通すか通さないかです。
たとえば、絶縁材料であれば、エアコンの温度センサーや車のブレーキセンサーなどに使われています。導電材料では、タッチパネルのタッチセンサーやチップ部品の電極材料などに使われています。
このように、普段みなさんがあまり目にすることのない、隠れた部分に使われている製品を製造しています。
課題と導入効果
データの散在と活用困難
社内の研究開発データやノウハウがさまざまな形式(Excel、PDF、Word、紙資料など)で散在し、統合的に検索・参照できない状態だった。社内アンケートでも「データが部門間で散在している」「アクセスしづらい」「検索できない」「膨大な計測データを活用できていない」といった声が多かった。
データ統合と可視化基盤の構築
ExcelやPDFなどの非構造化データと、製造実績・購買データなどの構造化データを仮想的に統合し、バリューチェーン全体の情報を一つのプラットフォーム上で可視化。部門をまたいだリアルタイム共有が可能になり、必要な情報へのアクセスが高速化。
ノウハウ埋没と属人的な業務
技術・ノウハウが一部のベテランに依存しており、組織として知見を活かしきれていなかった。製品レシピや原料情報・実験ノートなどが個別ファイルに保存され、横断検索・分析が困難。異なるデータ形式のため、関連性を見出すための工数が多く、本来の戦略的業務に時間を割けない状態だった。
属人的なノウハウの組織資産化
製品レシピ、原料情報、検査データなどを仮想統合し、横断的に検索・参照可能に。これまで属人的に蓄積されていたノウハウを、全社で利用できる知識として“見える化”。 技術・ノウハウの埋没化が解消され、ノウハウ共有や分析活用が組織全体で進むように。
部門横断的なデータ連携の欠如
データ形式や部門ごとの管理方法がバラバラだった。経営判断や課題対応のための部門横断分析が実質的にできていなかった。問題発生時に前工程や関連情報を即時に参照できず、業務が停滞する場面があった。
部門横断分析による迅速な対応
部門毎に存在していたデータを共通基盤で扱えるようにしたことで、問題発生時の前工程・関連情報の迅速な把握が可能に。経営判断や現場対応に必要なデータがすぐに参照でき問題の早期発見と対応が可能になり、業務停滞や遅延のリスクを低減。
導入の背景
DX推進の壁は「データの分断」だった
同社ではDX推進を掲げる中、「ノウハウ・技術の埋没化」「ファイル形式の多様化」「データが部門間で散在していてアクセスしづらい・検索ができない」「膨大な計測データをもてあましている」など、データを使いこなせていないといった課題が顕在化し、全社横断のデータ統合基盤が急務となっていました。
選定のポイント
DX関連のさまざまなツールを調査する中で、仮想データ統合システム「Mμgen(ミュージェン)」に出会いました。
これは、Excel や PDF データなど非構造化データと、構造化データを仮想的につなぎ、かつ自動で関連性を発見してくれるシステムです。
例えば、製品コードと原料コードを掛け合わせて、製造記録の検索や配合データの分析が一気にできます。実験ノートや議事録の関連づけまで可能なツールでした。
端的に言えば、さまざまな形式のばらばらなデータをひとつにつなぐHUBになるようなシステムです。社内のあちこちに散らばって一部のベテランだけが知っているノウハウや情報をいかに拾い上げ、共有するか。その問題をデジタル技術で解決していくことが、「Mμgen」のコンセプトでした。さっそくデモを行い、そのシステムの拡張性と柔軟性を決め手として、本格導入を決定しました。
余談ですが、「Mμgen」導入の社内プロジェクトチーム名と、「Mμgen」で構築するシステムを「メビウス」と命名しました。
社内でも「メビウスで調べた?」などすっかり定着しています。
バリューチェーンの可視化の全体像
ここで、当社のバリューチェーンの全体像を示しておきます。
開発設計からはじまり、最後の販売に至るまで、このようにさまざまなデータがさまざまなところで作られ、次の工程で使用されていきます。
現状、ルーティン的な情報の流れであれば大きな問題はないように見えますが、ひとたび問題が発生して、前工程の情報を見ようとすると、混乱が発生して処理の停滞や遅延を引き起こしていました。
しかし「メビウス」を稼働することで、データがすべて仮想統合され、データの可視化・分析ができるようになり、さまざまな場面で意思決定に活用される。それが、当社が目指すDXの姿です。

活用事例と展望
社内アンケートでメビウスの活用状況を調査したところ、利用頻度のトップ3は、製品組成、品質・検査、原料原価算出でした。
利用頻度の高い、上位3つを中心に活用事例をご紹介します。
開発部門の運用事例
① 全製品のレシピを統合し、あらゆる業務のプラットフォーム化を実現
フォーミュレーションをなりわいとする企業としては、製品レシピは、秘伝のレシピ・ノウハウの塊ですが、これまでは個別のWordファイルや紙で保管されていました。
製品レシピには原料目、投入量、材料メーカーや製造スケール、どの設備で作るか、などが詳細に記載されています。だた、一つひとつを参照する分にはいいのですが、他製品との関連性がわかりにくく、既存レシピを参照して新たな製品開発を行う場合や同じ原料を使われている製品を探す場合、非常に多くの工数を必要としていました。
これがメビウスの導入後どうなったか。製品の組成データ、化学物質管理データ、製品検査データを仮想統合して、ダッシュボードを作成しました。
これによって製品や原料の逆引きによるレシピ検索も可能になりました。新規設計、設計変更、化学物質管理、原料購買管理など、日々の業務のプラットフォームとして多くの社員が活用しています。たとえば、ある原材料に調達の問題が発生した場合、右側の原料オブジェクトから問題となった原料名を選択すると、その原料が使用されている製品が下のレシピ欄に一覧となって表示されます。どの製品にどれくらい使用されているのかが一瞬にしてわかります。また、購買情報や顧客情報とも関連付けされているので、問題がある原料はどのサプライヤーから月にどのくらい購入していて、どの製品にどれくらい使用されているか、どの顧客に販売されているのかが一瞬でわかるわけです。
これを従来の個別の Word ファイルや紙でやろうとすると多くの時間と人を費やさなければなりませんでしたが、メビウスを使うと一瞬で解決できるようになりました。
② データ統一で迅速・正確なコスト試算を実現
たとえば、開発メンバーが顧客ニーズに基づいてある試作品を作り、コストを試算する場合。コスト試算にはさまざまな情報が必要となりますが、これまではメンバーが個別に持つExcelの試算表をもとに一つひとつの原材料コストを調達部に確認したり基幹システムで調査したりしていました。
人によっては古い情報をそのまま使ったり、原材料コスト以外の固定費、変動費をどんぶり勘定して販売単価を算出したりするなど、設計段階の利益設定がうまくできていない状況でした。
メビウス導入後は、製品組成データ、原料購買データ、製造実績データ、労務データ、減価償却データ、経費データを仮想統合してダッシュボードを作成しました。
これを用いることで既存品のレシピ、原材料名のプルダウンから、迅速なデータ引用、修正、反映を行い、試作品のレシピとコスト試算を容易かつ正確に行うことができるようになりました。さらに想定される製造スケールや開発リードタイムをシミュレーションすることで、原材料以外の固定費や変動費も容易に算出することができるようになりました。
全ての最新データが仮想統合されているので迅速で精度の高い原価計算を実現することができました。レシピ調整と精度の高い原価試算を同時に行うことができるようになり、開発における情報収集の時間を大幅に削減。開発リードタイム短縮につながった事例です。
営業部門の運用事例
原材料コストを可視化して、迅速な価格調整を実現
見積りや価格調整の際に、ある製品の原価が昨年比でどれくらい上昇しているかを調べたいというときに、従来は多くのファイルを参照しなければなりませんでした。また、原価計算が属人化されていて精度が低かったり、細分化に手間がかかるなど、見えないコストがかかっていることが課題でした。
メビウス導入後はどうなったか。
製品組成データ、原料購買データ、製造実績データ、労務データ、減価償却データ、経費データを仮想統合して、次に示すようなダッシュボードを制作しました。
これを用いることで、原価の推移と細分化をグラフによって一度に可視化することができるようになりました。これを見れば、最も値動きが大きく製品価格にインパクトが大きい原料を迅速に特定できます。値上げが必要な製品はどれか、どの品目の利益率が下がっているのかを瞬時に可視化して最速で顧客に提案できるのです。これは営業にとって非常に強力な武器となっています。

品質管理部門の運用事例
製品検査データの統合管理によって、傾向管理データの全社共有を実現
検査データの傾向管理、いわゆる管理図の異常検知を自動化しました。今までは、個別で傾向管理ソフトを運用していたのですが、製品、検査項目、異常パターン毎に、Excel ファイルが生成されるため、その数が膨大になってしまい、データが埋もれてしまう問題がありました。また生成されるファイル名が品目コードに紐づけされているため、ファイルを開くまで中身がわかりにくく、非常に使い勝手が悪かったのです。
メビウス導入後は、製品組成データと製品検査データを仮想統合して、ダッシュボードを作成しました。
これを用いることで、異常値や連続トレンドを即座に検知して関係部署にメール通知が飛ぶようになりました。問題が起きて数日経ってから初めて気づくようなことはなくなりました。自動アラートシステムと部門横断型情報共有により迅速なトラブル対策が可能になり、顧客満足度向上にもつながった事例です。
今後の展望
将来的には生成AIとの連携を考えています。過去の不具合データは製品検査データをベクトル化して自動で原因を解析したり何百種類もの過去の試作品の傾向から、「今回の依頼に最適な配合はこれ」とAIがアドバイスをしてくれる。しかも、画像などを含めマルチモーダルに扱えるなら開発スピードはさらに加速するのではないかと考えています。
たとえば、「ガラス転移温度が150から170度でかつ40度の粘度が100,000以下の製品を提案してほしい」というリクエストがあったら、過去の試作品データをマルチモーダルで学習したAIが、関連情報を引っ張り出してきてくれる、といった形を目指しています。

【企業概要】ペルノックス株式会社様
- 業種:エレクトロニクス向け機能性樹脂材料の開発・製造
- 従業員数:約155名
- 所在地:神奈川県秦野市
- 創業:1970年
フォーミュレーション技術を強みに、絶縁材料・導電材料など多様な機能性材料を提供。
※記載されている社名、各製品名は各社の登録商標または商標です。
※記事内容や役職等は取材当時のものです。(2025年5月当時)
製品資料・導入事例をPDFでご覧いただけます

仮想データ統合基盤 Mμgen(ミュージェン)
構造化データと非構造化データを「仮想的に統合」し、関連性を可視化するデータ統合基盤です。
以下のような特長があり、企業のデータ活用とDX推進を支援します。
- Excel・PDF・既存DBなど多様なデータ形式に対応
- データを移行せず仮想的に統合
- 自動的に関連性を発見
- ダッシュボードでリアルタイム可視化




