組立製造業を表す際によく見られるのがこのエンジニアリングチェーンとサプライチェーンの図です。
この図に、Mµgenを利用した「トレース&アナリティクス」の適用分野を入れて見ました。
矢印で表した「情報活用」という線が、機能部門にある情報を仮想データ統合することで、双方向で共有が可能になります。もっとも業務での使い方はどちらから情報を見るか、どちらがユーザとして主体的に使うかによって異なりますが、仕組みとしては双方向での活用が可能になるわけです。
私どものお客様では、特にグローバルに事業戦略を遂行されていますので、エンジニアリングチェーンとサプライチェンの境界を超えたグローバルな情報活用のしくみ作りが必要となって、なるべく現状システムへの影響や変更を伴わずに、業務コストダウンや生産性向上に取り組むことが求められています。
さらにIoTマークをいくつかつけて見ました。これはIoTデータが活用できるようになり、よりリアルタイムに密度の濃い、精緻な、現実の製品や製造ライン、物流等の実際のものの状況を表すデータが取得できるようになり効果を得られるところを示しています。このユースケースでは分析アプリケーション(アナリティクス)が主なユースケースとなって、トレースしたデータを活用する使い方になっています。
このエンジニアリングチェーンとサプライチェーンにまたがる情報活用に向けたユースケースの各々が以前にも説明したこの図にまとめられていることになります。
この図でブルーの業務ユースケースが仮想データ統合による「トレース」を手にしたユースケースです。またピンクの業務ユースケースはトレースしたデータをもとにデータ整理や分析(アナリティクス)を主にしたユースケースとなっています。
ここで、近々開催予定で「発展型トレーサビリティとアナリティクス」と題したプライベートセミナーがありますので、ご参考までにご案内を書かせて頂きます。
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「発展型トレーサビリティとアナリスティクス」 ~組立製造業における設計・製造・サービス・品質管理を俯瞰するしくみ作り~ |
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【日 時】 | 2017年2月24日(金)14:00〜17:00(開場:13:30~) |
【会 場】 | コンベンションルーム AP秋葉原 |
【住 所】 | 東京都台東区秋葉原1番1号 秋葉原ビジネスセンター |
【開会挨拶】 | 「トレース&アナリティクスーMμgen紹介」 スマートインサイト株式会社 代表取締役社長 町田 潔 |
【セッション1】 | 「製造業におけるトレーサビリティの課題と発展的解決策」 スマートインサイト株式会社 ソリューションセールスG 組立製造インダストリ—担当 GM 市川 洋一 |
【セッション2】 | 「ユースケース&デモアプリケーションご紹介」 |
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昨年はIoTというキーワードが急速に広がり、AIが間近なものとして語られ始めた年となったのは皆さんもご存知のこと思います。
しかし、一方ではすでに書きましたように、これまでの情報活用の現場からは、ビッグデータやIoTデータの活用という課題に対して、「価値を得る方法が分からない」という人が非常に多いのも現状ということです。
このセミナーでは、特に組立製造業をモデルケースとして「発展的トレーサビリティとアナリティクス」という、「トレース&アナリティクス」というアプローチについてご説明をいたします。狙いは、組立製造の各業務プロセスにおいて「今何がおきているのかを的確に、適時に把握する仕組み」を作り上げ、そのデータを対象にしてデータ整理や分析(アナリティックス)を進めるということにあります。
機械学習やAIはこれから大きく活用されることになるのは間違いのないところですが、この流れを我が物にするためにも重要なことがあります。またすでにアプローチ可能なテクノロジーもありますので、この具体的なユースケースなど含めてご紹介をしたいと考えています。
ということで、次回へとさらに一歩進めてゆきたいと思います。